「至誠」は人を動かす
6月22日㈯に、「ひでさんゼミナール 幹部のための武士道」6期が卒業を迎える。
現在、その日に向かって、11名のゼミ生たちとのメールのやり取りが続く。
大変ではあるが、苦労ではない。なぜならば、そこに人の成長を見るから。
そして、その成長に貢献できるから。
人の成長に貢献できる喜びは何ものにも換え難い。
ある会社のNo,2 のMさん。
小学生の頃から目立つことが好きだった。通学団長、美化委員、スポーツも好きで目立つことなら何でもしてきた。
お陰で女性にもてたらしい。
彼はそんな中で極意を掴む。
目立つこと=人の役に立つことなのだと。
年齢を重ねるごとに、自分が目立つことよりも人の役に立つことを優先させてきた。
そして、彼の将来を決定づける一言に出会う。当時社長だった現社長のお父さんの言葉。
お客さまに向けて放ったこの一言。
「こいつはお客のことをいつも考えている。だから、こいつに期待しているんだ」
Mさんは、今でもその言葉に支えられ、思い出すと目頭が熱くなると言う。
そして、「今度は私が部下たちにやる気の出る言葉を掛けてあげたいんです」と。
人のお世話をするという行動は元々正しかった。そして、恩人ともいえる人の一言で、動機が整った。
正しい動機に支えられた正しい行動の持つ力は強い。
それを私は「誠」と呼ぶ。
人の「至誠」は、人を動かす。
悔しながら、そんな彼は今でもよくもてる。
今は女性にではなく、部下さんたちに。
卒業まで、彼らと手をつないで、ゆっくりゆっくり歩んで行こう。
本日も、小生の拙文にお目通し頂き、誠にありがとうございます。
ひでさんの履歴
社長の「二男」として誕生 ⇒ 5歳 兄他界で「長男」として生きる ⇒ 25歳 母他界 ⇒ 27歳 父急逝 ⇒ 一週間後に「結婚式」 ⇒ 28歳 「融手」の始末 ⇒ 30歳 V字回復 ⇒ 42歳 多角化 ⇒ 57歳 実業引退 ⇒ 人生コーチ 今のひでさん
「教育」というモチーフを、自分に「正直」に生きることで、一番欲しかった「一体感」を
受け取れる。それがひでさんの人生。