素直な「ありがとう」を言えた瞬間
ひで武士13期のKさん、10年前にお父さんと親子の縁を切った。
お父様がお金に困り、罪を犯した時、Kさんの奥様とそのご両親が、
「離婚するか、お父さんと縁を切るか」の二者択一を迫ったためだ。
そこでKさんは、お父さんと縁を切り、奥さんとお子さんとの生活を選択した。
それから10年、このひで武士13期で過去を振り返った。
思い出はお父さんの事ばかり。
そんなKさんに、私はこう言葉を掛けた。
「今の家庭もお父さんも、両方とれるよ。選ぶ必要はない」
この言葉が、Kさんに勇気を与えた。
彼は、意を決して、奥さんに「お父さんとの親子関係を取り戻したい」
そう伝えた。
奥さんは、「実は、私から言おうと思っていたの」と快諾。
Kさんは、自分の人生の中で、一番素直な「ありがとう」を言えた瞬間だったと 振り返った。
以下、Kさんの卒業作文に書かれたお父様へのメッセージ(原文のまま)
父へ
この10年お互い辛かったよね。勇気のなかった息子でごめんな。今は父を探す機会を得る事が出来たよ。親孝行もまだ途中だから、親子の幸せの為に必ず見つけ、会いに行くからね。あなたが私の父で本当によかった、ありがとう。
ひで武士13期の卒業発表は明日10日。
Kさんはじめ、10名の発表が今から楽しみだ。
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本日も、小生の拙文にお目通し頂き、誠にありがとうございます。
ひでさんの履歴
社長の「二男」として誕生 ⇒ 5歳 兄他界で「長男」として生きる ⇒ 25歳母 他界 ⇒ 27歳 父急逝 ⇒ 一週間後に「結婚式」 ⇒ 28歳 「融手」の始末 ⇒ 30歳 V字回復 ⇒ 42歳 多角化 ⇒ 57歳 実業引退・人生コーチ 今のひでさん
「教育」というモチーフを、自分に「正直」に生きることで、一番欲しかった
「一体感」を受け取れる。
それがひでさんの人生。