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石の上にも三年

「教育とは、流れる川の水に文字を書くが如く、むなしいものだ」
「しかし、岸壁に文字を刻むが如く、やり続けなければならない」

「一年位でマネジャーたちを育てて欲しい」と言ったY社長との面談は、
私のこの言葉から始まった。教育者であり、哲学者である森信三先生の言葉だ。

Y社長は、私のこの発言を聞き、しばらく何かを考えた後、意を決したように「お願いします」と言われた。

翌月から、月一度のマネージャー研修が始まった。
やらされ感、やってる振り、解った振り、やる気のある振り・・・。
なかなか参加率も上がらない。平気で休む。遅刻する。
研修中、平気で電話に出る。

一年が経ち、二年が経ち、変化が見えてきた人が数名出てきた。
そして、三年目、何かが大きく変わり始めた。

発言の質が変わり始めた。その裏にある彼らの自信を感じることができた。
自信の前提は実績だ。

三年やり続けた実績が彼らに自信を付けさせた。もちろん、その間、業績も上がり、その実績も彼らの自信を支えた。

「石の上にも三年」という。この言葉は本当だと思う。
千日の実績は嘘をつかない。嘘をつかず、自信をつけてくれる。

この三年は、私にとっても大きな自信になった。

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